photo-01

「コーチングに使える脳科学~ハーマンモデルとは~」

2011年5月15日(日)、さいたま市大宮区において、2011年5月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、埼玉チャプター理事の臼井優樹(うすいまさき)氏を講師に、『コーチングに使える脳科学~ハーマンモデルとは~』と題し、ハーマンモデルをテーマに進行しました。

photo-02

ハーマンモデルとは、ノーベル賞受賞学者の大脳生理学理論を起源とする「脳」の研究をベースにした科学的ツールで、米国GE(ゼネラル・エレクトリック)社の能力開発部門の責任者だったネッド・ハーマン氏が1977年に基本モデルを開発、その後改良が加えられて米国IBMやインテル、日本ではキヤノンや資生堂など、世界的に名の通った企業で社員の能力開発ツールに採用され、その効果が実証されています。

人間の手に右利き・左利きがあるように、脳にも右脳利き・左脳利きがある、という理論がベースになっており、しかも両脳は大脳新皮質と辺縁系の2層に分かれることから、

  • A象限:分析的(アナライザー)
  • B象限:組織的(オルガナイザー)
  • C象限:人間的(パーソナライザー)
  • D象限:冒険的(エクスプローラー)

という、合計4種類の思考特性があるとされています。

臼井氏はご自身のキャリアにおいて、組織作りに苦労された頃にハーマンモデルと出会い、このツールの活用で組織が活性化する効果が得られたことから、今はハーマンモデルとコーチングの組み合わせで新しい組織の立ち上げをサポートするビジネスを展開されておられます。

まずは参加者一人ひとりが、臼井氏が独自に開発したアセスメント・ツールで解析し、自分の思考特性を把握するところから始めました。

次いで、異なる思考特性同士で2人組となり、お互い気がついたことや自分の思考特性をどうとらえるかをディスカッション、ハーマンモデルの理解を深めました。

参加者からは活発な質問が相次ぎ、このツールについて関心の大きいことがうかがえました。