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「ICFコア・コンピタンシーを理解する」

2011年3月6日(日)、さいたま市大宮区において、2011年3月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、1月のセミナーに続き、埼玉チャプター会長であり、コーチ・エィCTPクラスコーチでもある砂川邦夫氏を講師に、『ICFコア・コンピタンシーを理解する』のテーマの第4弾として進行しました。

コーチング発祥の国である米国を本拠としてコーチング普及のために世界的な活動を展開している組織、国際コーチ連盟(ICF)では、コーチとしての資質を向上させるため、あるいはコーチとしてのトレーニングのレベルを測定するために、『コーチのコア・コンピタンシー』を制定しています。

コーチングとはコミュニケーション技術の一つの手法として理解されてはいますが、しかし単なるスキルではありません。コーチとしての一定の資質が備わってこそ、そのスキルが活きるわけで、むしろこのコア・コンピタンシーを理解し、これに沿った研鑽を努めることが肝要である、と理解されています。

今回は「気づきを促している」と「行動をデザインする」をテーマに、進行しました。

photo-02「気づきを促している」のテーマでは、クライアント自身が行動をする際の「アクセル」となる要素、「ブレーキ」となる要素について、参加者の発言をもとにホワイトボードに書き出していきました。行動のためのプラス要素、マイナス要素を列挙してみることで、クライアントがどの要素での気づきを求めているかを考える時間となりました。

また、活発な議論から、クライアントは、【気づく】→【行動する・行動を変える】→【定着化・習慣化する】というプロセスでゴールに近づいていくのではないか、コーチとしてそれらのプロセスのデザインに寄り添うことが必要だと結論付けられました。

「行動をデザインする」のテーマでは、ケーススタディの手法を用いて、ある課題を抱えるクライアントがどのような行動できれば理想的かを考え、また、コーチとしてどのように行動のデザインに関わることができるかについて議論しました。

photo-03参加者が少なめだったこともあり、活発な質問と意見交換のある中で、今まさに「聞きたい!」と思ったことを聞くことができるとても充実したワークショップとなりました。

コーチのコア・コンピタンシーは、コーチとしてどうクライアントと向き合い、関わり、成果を出すかというコーチングの土台にあたる部分です。成果を出すためには、コーチングスキル、テクニックだけでなく、コーチの人間性も重要であるだけに、今後も引き続き、ワークショップを継続していきたいと考えています。