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「コーチング戦略を考える」

2011年12月3日(土)、さいたま市大宮区にて2011年12月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは(財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチであり、コーチ・エイCTPクラスコーチや神奈川チャプタービジネス部会長をつとめておられる上西正之氏を講師に迎え、埼玉チャプター会長の砂川邦夫氏とのコンビで「コーチング戦略」というテーマで進行しました。

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組織の活動には必ずシナリオとなる戦略があるように、コーチングの中にも戦略があります。クライアントが望むゴールにすばやく到達するための最適なシナリオ、それが『コーチング戦略』というものであり、コーチはクライアントとのオリエンテーションの中でこの『コーチング戦略』をすばやく描くことができるスキルが求められます。

さらに戦略プランを選ぶのはクライアントですので、コーチはさまざまな角度から見た複数の戦略を考案し、クライアントの前に提示する必要があります。

セミナーでは、あらかじめ事前にケーススタディを配布、おのおのが戦略を考えてくるホームワークが出題され、その内容を全員で共有し合うところから始まりました。

参加者からはさまざまな角度からオリジナリティあふれる戦略が開陳され、どれもが大いに参考となるプランでした。

上西氏からは、戦略プランを考えるに当たっては、時間・空間・制約・立場といった4つの軸を駆使することによって、30度、45度、135度といったさまざまな方向・視点からのプラン構築が成せるとの解説がありました。

photo-03続いて、一つひとつのセッションにおいても戦略プランを持つか持たないかでコーチングの効果に大きな違いが出ることを体感するためのワークを行いました。

戦略なしでコーチング・セッションを行うと単に現状確認に終始したり、コーチングではなくティーチングに陥るおそれがあります。限られた時間のセッションをどのようなものにするのか、クライアントのテーマを聞いたコーチは瞬時に複数のシナリオを提示し、クライアントに選んでもらうことで、より気づきを促すセッションを体感しました。