自分に合った片づけを見つける
さる2019年7月21日、さいたま市大宮区で2019年7月定例セミナーを開催しました。今回はコーチでもあり、整理収納アドバイザーとしても活躍しておられる仲井圭二氏を1年ぶりに講師としてお迎えし、「自分に合った片づけを見つける」というテーマで進行しました。
私たちは通常、“片付いた綺麗な空間”と言われると、必要最小限のものしか設えられていない状態を思い浮かべますが、人によってはそんな空間が、かえって落ち着かなくなったり、気持ちが滅入ってしまう、という場合もあります。逆に足の踏み場もないくらいモノにあふれている空間のほうが「むしろ落ち着く」という人もいるかもしれません。“片付いている状態”というのは、ある意味、主観的なものであって、答えがないような向きもあります。
しかし仲井氏いわく、「片付いている状態というのは、単にその空間がキレイになっているかどうか、というよりも、できるだけ少ないアクションで活動できる環境かどうか、が指標」とのこと。たとえば、よく使う道具がクローゼットの奥の方にあると、道具を取り出すだけで苦労しますし時間も要します。頻繁に使うものはできるだけ取り出しやすい場所に配置するとか、使われなくなったものを処分することで、目的のものがすぐに見つかり、すぐに取り出せる、そうすると生活にゆとりが出て、気分も心地よくなる。それが「片付け」の目指すべき方向性だということでした。
また、片付けの第一歩は、「大きなハードルを設けるのではなく、無理なく実行できることを実践する」ということのようです。参加者はグループになってお互いに自分の中で気になっていることをシェアするとともに、それを解決するために、無理なく取り組めることを探すワークを行いました。
アンケート
今日の収穫はどのようなことでしたか? その収穫をご自身の生活に、どのように活かしたいですか?
- かたづけを進めるヒントが得られた。かたづけをするモチベーションが上がった。<活かし方>定位置管理、動作管理は取り入れてみたい。(KTさん)
- もの、時間、心の整理のお話で、どのようなつながりがあるか、それを「自分のこと」として考えるためのはたらきかけ方を拝見したこと。<活かし方>頭の中の「やりたいこと」「大事なこと」を邪魔してしまう考えを減らすためにも、もう一段階、自宅や会社の片付けを進めます。(NMさん)
- 洗濯物のかごや棚のラベリングは大変参考になった。<活かし方>とりあえずできることから少しずつでもいいので、やろうと思えるようになった。<KMさん>
- 心の整理の話。<活かし方>時間、心の整理を行う。(TMさん)
- 片付け・整理は時間・心の整理につながること。<活かし方>まず意識することと、家族にも伝えて快適な住居にしたいです。(SMさん)
- できることから始める(行動する)。<活かし方>家族ぐるみでの片付け。(KSさん)
- 50年来のゴミの片付けを決断した。玄関から丸ごと8月いっぱいかけて思い切る事で新しい生活にワクワクできた。<活かし方>新しいファッションや生活スタイルを取り入れる事により、ステップアップしたい。(YSさん)
- ずっと出しっ放しだった物を収納しようと決心できた。<活かし方>シンプルでよりよい生活を目指すために活かしたい。(NSさん)
- 整理整頓は仕事の段取りと同じで、今後の行動の効率的運営に有益である事を再認識しました。<活かし方>現状の行動でムダと思われることを整理することで、今後取り組みたいテーマの再発見に役立つものと確信しました。(THさん)
十分な理解や納得ができず、残っているモヤモヤ感があればそれを教えてください。
- 捨てることにハードルがあり、十分にハードルを取り去るまではできなかった。(KTさん)
- 片付けにともなう他の効果。(KSさん)
- 幅広い内容での整理整頓の基本を解説いただき、身近に応用できるアイデアの提案が多かったと思います。整理整頓の実行を通して、新たなテーマ、他の気付きのあったケースの紹介など!(THさん)
この後、「行ってみよう」「行いたい」と思うことは何ですか?
- 衣類の定位置の改善。捨てるルートが決まっているものから捨てる。(KTさん)
- 会社の書類の整理、PDF化。(NMさん)
- ゴミ捨て。100均でプラスチックの棚トレーやかごを買いたい。(KMさん)
- コーチングに関するテーマ。(TMさん)
- まずは数を決めて整理します。(SMさん)
- 本棚を準備する(スペース、ストックする)。ハンカチ・靴下を一回の収納Boxにしまう。(KSさん)
- 書類の整理整頓により、効率的に仕事をしたい。(YSさん)
- 本棚の整理。パソコンのMy Documentsの整理。今後実施するセミナーのテーマの検討、整理。(THさん)