失敗から学ぶ部下育成と組織造り
さる2018年6月10日、さいたま市大宮区で2018年6月定例セミナーを開催しました。今回は、米国GALLUP社認定ストレングスコーチ並びに(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチである砂川邦夫(すながわ・くにお)氏に登壇いただき、砂川氏がオーナーを勤めておられる洋菓子店における経営改革や部下育成について、約15名の参加で進行しました。
当初、サラリーマンとして社会人デビューした砂川氏、その数年後、ひょんなことから脱サラし某全国チェーンの洋菓子店経営に携わることになりました。開店当初はチェーン本部も驚くほどの売上を誇り、勢いに乗じて2号店を開店。しかし2号店は業績不振、しかも相次ぐライバルの登場で1号店も存亡の危機に。
売上が一気に下降し、莫大な借金を抱える中、砂川氏は、自分だけが頑張っても限界がある、店を切り盛りする社員・パート社員・アルバイトのスタッフたちの自主的な活動が肝要だと言うことを痛感。しかしどうすれば、能動的な組織を作ることができるのか? わらをもすがる思いで門を叩いたのがコーチングの世界。コーチ・トレーニング・プログラム(CTP)を受講するも、店のスタッフからは相手にされない日々が続きます。そんな中、ふとした何気ないできごとが、スタッフの目の色が変わるきっかけに……。
その後、ストレングス・ファインダーとの出会い、そしてスタッフの強みを活かした組織運営。その運営手法は砂川氏の強みにも根ざしています。
そして砂川氏が経営者として最も重きを置いている要素は「信頼関係」。これがないと経営はうまく運びませんし、しかしひと口に信頼関係と言っても、言うは易し行うは難しで、砂川氏も相応の苦労をされたようです。
今回のセミナーでは、砂川氏の語りに対して参加者が思い思いに質問し、それに砂川氏が回答する、というインタラクティブな流れで進行するとともに、終盤では「自分の気になる人や組織との信頼関係を築くには」というテーマで2人1組でコーチング・セッションを行いました。
砂川氏の、リアルで臨場感あふれる体験談は、どこの組織でも課題として顕在化している内容であり、組織の中で日々活動している者にとっては、大きな学びになりました。
アンケート
参加して手に入れたこと、参考になったこと、帰って活かしたいと思ったことはなんでしょうか?
- 働くことが楽しい職場づくりの“場”を作ることが大事だと思いました。砂川さんが苦労されたことを、裏表ないお人柄でスタッフの方と信頼関係を作ってこられたことが、経営者に必要なのだと思いました。(AKさん)
- 働いていて楽しい職場づくり。人が好き。(STさん)
- 自分と関わった人を幸せにしたい、という砂川さんの哲学に感動し、元気をもらいました。人を大切にする生き方を私もしたいと思いました。(MKさん)
- お話の中で、部下がサポートするメンバーの話を聴く姿勢や、スタッフへのより強い愛情(相手を信じて相手の成長を促す姿勢さん)が強く印象に残りました。(THさん)
- 自分の組織運営に参考になると思いました。(TKさん)
- まずは信頼関係の構築から取り組もうと思いました。(MOさん)
- コミュニケーションは質だけでなく量も大切だということ。(NSさん)
- コミュニケーションの場を創るアイデア(販売期限商品を試食して話す場とするさん)。質コミュニケーションの時間を取りたいと思いながらも忙しさにかまけて出来ていないのが現状。(HMさん)
- ストレングス・ファインダーを共通言語として使う。(TYさん)
- ツールの前の関係性の大切さ。真剣さは伝わる。(SYさん)
- 次回の仕事への課題に向けてヒントを得られた。(KTさん)
- たくさ~ん!(CMさん)
- チームへのタイプ分けやストレングス・ファインダーの導入方法。(YIさん)
その他のご感想ご意見、ご希望がございましたらご自由にご記入ください。
- ご自分の貴重な体験談(特に失敗から多くの教訓を得た話さん)が貴重でした。(THさん)
- 砂川さん、ありがとうございました。(TKさん)
- ありがとうございました。楽しかったです。(MOさん)
- いつもありがとうございます。(NSさん)
- ありがとうございました。(SYさん)
- 砂川さんの説得力のあるお話がとてもよかったです。本当にありがとうございました。砂川さんのお店、ぜひ行ってみたいです♡ 私のチームも砂川さんの会社のようになったら!! と願います。(YIさん)