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行動変容について考えよう ~仕掛学のご紹介を兼ねて~

さる2015年4月12日、さいたま市大宮区で4月定例セミナーを開催しました。今回は、30名近い盛況のなか、埼玉チャプターの理事であり、ユザックビジネスサポート代表の臼井優樹(うすいまさき)氏を講師に、『仕掛学』をテーマに進行しました。

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ーチングは『聴く』『承認する』『質問する』といった基本的なスキルを元に、クライアントの行動変容を促すコミュニケーション技術ですが、行動を変えるためにはクライアント本人の『モチベーション』の存在が肝要です。ところが臼井氏によると『モチベーション』というのは実に不安定なものであり、常に同じ状態で発揮できるものではなく、さすれば行動は変わらない、という結論になってしまいます。

『モチベーション』に頼ることなく行動を変えるにはどうすれば良いか、という懸案に対しての1つの答えとして臼井氏が今回提案したのが『仕掛学』というもの。

本来の目的から外れたところで、人の興味をそそるような仕掛けを施し、その仕掛けに人が応じることによって、本来の目的が達成されるというものが『仕掛学』。

photo-03事例として、海外のとある街中でのゴミ箱が紹介されました。ただ単に「ゴミはゴミ箱へ」という看板を立てただけでは、行きかう人々の「ゴミはゴミ箱へ捨てる」という行動は起きづらいものの、ゴミ箱をバスケットゴールに見立て、周囲の道路上にバスケットコートをペイントするだけで、人々はそこにゲーム性を見出し、看板が無くても多くの人に「ゴミをゴミ箱に入れる」行動を促した、というものです。

さまざまな事例紹介のあとで、「今まで、やろうと思っていたのにできなかったことは何か。それを実現するためにどんな仕掛けが考えられるか」といったテーマでグループディスカッションを行いました。

photo-04人のモチベーションから切り離したところで、思わず行動が変わる『仕掛学』に、参加者一同、目からうろこの落ちる時間を過ごしました。