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「コーチングしないコーチング」

2012年8月19日(日)、さいたま市大宮区にて2012年8月定例セミナーを開催しました。

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今回のセミナーは埼玉チャプター理事の臼井優樹(うすいまさき)氏進行のもと、「コーチングをしないコーチング」という一瞬なぞかけのようなテーマをとりあげました。

あえて「コーチングをする」のではなく、日々の生活や仕事の中で交わされるコミュニケーションを通じて、相手に気づきを与え、行動を促進させるということは、実はコーチングの究極の姿であり、国際コーチ連盟(ICF)の認定試験においても最近は「いかに『コーチング臭』を消すか」ということが大きな評価軸になっているようです。

では、コーチングをしないでコーチングと同じ効果を現出させてい人は、どんなことをしているのか。気づきを促したり、やる気を育てたり、行動を後押しさせたり、と、それぞれのシーンに分けて、どんな言葉をかけたりどんな行動をしているのか、参加者で考えていきました。

さらに、組織の力や仕組みを活用した『コーチングしないコーチング』にはどのようなものがあるのか。また、セルフコーチングを活用した中ではどのようなバリエーションがあるか。これらについてもディスカッションを重ねました。

臼井氏によれば、「コーチングをしないコーチング」が成立するためには、「ここまでやって良い」という権限委譲をした上で「自由に考えて良い」という幅を持たせることが必要であり、さらに組織の中では「風土」「慣習」のあり方が大いに影響を受けるそうです。

ふだん、さまざまな人たちと交わしている何気ない言葉。その中で相手の志気を上げる言葉とは何か。あるいは他の人はどのような言葉を投げかけているのか。新しい発見をしたひとときでした。