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階層化意思決定法を学ぶ ~裏付けに基づく意思決定のために~

さる2017年4月16日、さいたま市大宮区で2017年4月定例セミナーを開催しました。今回は、埼玉チャプター理事の臼井優樹(まさき)氏を講師として、『階層化意思決定法を学ぶ ~裏付けに基づく意思決定のために~』というテーマで進行していただきました。

『階層化意思決定法(AHP=Analytic Hierarchy Process)』とは意志決定における問題の分析において、人間の主観的判断とシステムアプローチとの両面から決定する問題解決型の意志決定手法とされています。経営方針や店舗運営といったビジネス分野でも活用されており、臼井氏はご自身のコーチングに取り入れているとのことです。

人は毎日多くの判断をしていますが、それらはすべて主観に基づいており、世の中で決定されていることも、いかに客観的に分析した数値を以て行われたにしても、どういう分析手法を使うのかは調査分析を行う人間の主観によるもので、主観的に行われているのが事実です。しかしその中に真実もあるわけで、何度も階層化を重ねることで思いもしなかったアイデアが生まれ、それが大きな成長につながる可能性を、この分析法は秘めているようです。

セミナーでは3人組になって1人ひとりが今の時点で持っている些細な課題に、この階層化意志決定法を用いてそれぞれ分析を試みていきました。「自動車の買い換えでどんな車種が良いか」「懇親会での飲み物、2杯目は何が良いか」等々、身近にありそうな問いを題材に、さまざまな評価基準や代替案を出した上で、それぞれの項目について評価。

ささいな問いかけで、しかも主観が多分に入り交じっているとは言うものの、最終的に出てきた答えはそれはそれで納得できるものであり、当事者の第一感を補強する理論だと感じました。