photo-01

「聞いて、利く効くコーチの質問!」

2007年8月19日(日)、さいたま市大宮区において、埼玉チャプター理事・コーチ21クラスコーチの外山薫氏を講師に「聞いて、利く効くコーチの質問!」というテーマで、埼玉チャプター8月定例セミナーを開催しました。今回も初めて参加いただいた方もおられ、埼玉チャプターの活動の広がりを改めて感じさせてくれました。

さて、コーチングには欠かせない「効果的な質問」。しかしこの『効果的』という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。

参加者全員でこの言葉の定義を出してみると、

  • 直接結果に結びつく
  • インパクトがある
  • ムダがない
  • 得たいものが早く得られる
  • ハッとさせられる

というように、『効果的』という言葉にはこれだけ個々人によって意味のバリエーションがあることが分かりました。

しかしどれも正しいことであり、「クライアントを目的地に早く届ける」というコーチングの考え方に沿った概念でもあることがわかります。

photo-02ではコーチにとっての効果的な質問とは何か? という究極の問いかけに、一般的には『オープンクエスチョン、なかでも拡大質問を多用する』と言われていますが、果たして本当にそうなのだろうか? という疑問符を元に外山氏のレクチャーが展開されました。ここでは外山氏が考案された質問カテゴリのチャートが示されましたが、質問の内容を分類するのに役立つと思いました。

確かにコーチングに知識のないクライアントの前にして、いきなり「あなたは何をしますか?」のような、どうにでも答えられる質問を投げかけると、クライアントがとまどってしまうことは否めません。そこはYesかNoの選択肢しかないクローズドクエスチョンやオープンクエスチョンだけれども答えはただ一つしかない限定質問も取り混ぜることに躊躇する必要はないのではないか、そうすることによってクライアントのテーマや行動計画の輪郭がはっきりしていくこともあるのではないか、という論旨には、参加者全員が納得するところでした。

photo-03休憩後のコーチング・セッションでは、4人1組でコーチ役・クライアント役・オブザーバ役(2人)の役割を回し、オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンを自由に織り込んだ実践を行いました。

参加者からは、外山氏考案のチャートを評価する声が相次ぎ、質問力を深める2時間となりました。