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「エネルギーの復活」

2007年3月18日(日)、さいたま市大宮区において、埼玉チャプター3月定例セミナーを開催しました。

今回は、埼玉チャプター会員でもあり、ビジネスコーチやパーソナルコーチとして、またコーチングセミナーの講師として活躍されている田淵真知子氏を講師に迎え、約10名の参加者とともに「エネルギーの復活」というテーマで進めました。

「十人十色」という言葉どおり、人間には人間の数だけの感情があります。したがって1つの出来事についての受け止め方も人さまざま。ポジティブにとらえる人もいれば、反対にネガティブにとらえる人もいます。

心理学上、1つの出来事から得る感情の結果は、その人の思い込みに左右されます。その思い込みは、その人の過去の経験や生活環境、受けてきた教育によってその人の深層心理の中に刷り込まれるのです。

1つの出来事(Affairs)が、その人の思い込み(Belief)によって感情結果(Consequence)が生じるわけで、これをそれぞれの単語の頭文字をとって「ABC理論」と言います。

photo-02そこで、特にネガティブにとらえる傾向にある場合に着目し、「私は○○である」「私は○○であらねばならない」というフレーズに対して反論していくワークを行いました。「○○であらねばならない」というのは「本当なのか」という反論を通して、それが本人の思い込みである「気づき」という効果を得るもので、反論(Dispute)と効果(Effect)の頭文字と、先のABCとを合わせて「ABCDE理論」と言われているカウンセリング手法です。

実際に数名の参加者が前に立ち、「私は○○を○○と思っている」というフレーズを繰り返し、それに対して他の参加者が反論をしていきましたが、1つの事象に対してさまざまな内容の反論があり、新たな気づきをシェアしました。</p>\r\n<p>承認が重要視されるコーチングに比べると、反論をしていくという意味ではやや辛辣なイメージがありますが、あくまでも信頼関係が構築されている前提のもとでこういうワークを行うと、思い込みのパラダイムシフトを起こす効果的な方法であることが理解できました。