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日本コーチ協会理事・市毛智雄氏講演「問いの力」

2011年10月22日(日)にさいたま市大宮区にて、2011年10月定例セミナーを開催しました。

今回は日本コーチ協会理事の市毛智雄(いちげともお)氏をお迎えし、「問いの力」と題してワークを交えた講演をしていただきました。

市毛氏は日本でのコーチング黎明期からその普及活動に取り組まれており、まさに日本のコーチ業界の『顔』として引き続き活躍を続けておられます。

『質問力』は、コーチングを実践する中で『傾聴』『承認』に並ぶ重要なスキルとされている中で、協会理事の講演の中身に興味が持たれました。

photo-02それすらも意識できてませんが、人というのは一日中自分の中に『問い』を持って生きています。市毛氏が曰く「脳は質問好きだから」なんだそうです。「問われると考える」し、「問いの方向に意識が行く」という性質を持っているとのこと。心理学を専攻された市毛氏ならではの説明です。

そしてオープンクエスチョン・クローズドクエスチョンに代表されるように、同じ質問でも質問の仕方に2極があり、それがポジティブな質問なのかネガティブな質問なのかで相手や自分の気持ちが高揚したり沈んだりすることを実験してみました。

また同じ事象でもそれが被害者意識なのか主体者意識なのかで人の印象まで変わること、組織を引っ張るリーダーは「常にご機嫌である」ことがチームを高揚させる秘訣であることを学びました。

続いて「自分がご機嫌になるための質問」を考えるための質問を2人1組になって編み出すというワークを行い、明日へつながる『問い』を頭の中にインプットしました。

市毛氏の軽妙な語り口と時には洒落っ気たっぷりのトークでグイグイと引き込まれ、あっという間の1時間半でした。

photo-03市毛氏の講演後は第2部としてワークショップを行い、「今日の講演を受けて明日からできることは?」をテーマに2人1組となってコーチング・セッション。

質問の持つ力を改めて実感した1日でした。