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「自分の質問力を広げよう」

2010年12月5日(日)、さいたま市大宮区において、埼玉チャプター12月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、埼玉チャプター・理事で、(財)生涯学習開発財団認定コーチの沖昌幸氏が講師を担当し、『自分の質問力を広げよう』というテーマで進行しました。

今回は切り口として『エニアグラム』と呼ばれる、人間の個性を9つにタイプ分けするツールを用い、テーマにアプローチする手法をとりました。

このエニアグラムは今から2000~2500年前に誕生した概念であり、人間のタイプ分けの普遍的な原則とされています。

私たちは相手の持つ情報を手に入れたり、相手の気づきや行動を促すために『質問』をしますが、得てしてその内容は「自分のしたいような質問」に陥りがちです。そして『自分のしたい質問』はエニアグラムで言う自分自身の『タイプ』に根ざしているとも言えます。

セミナーでは、まず2人組になってクライアントの課題についてコーチ役がしたいような質問をどんどん行うコーチング・セッションを行い、クライアントが「ハッ」と刺激を受けた質問についてピックアップ。

次いで、アセスメントをもとに参加者それぞれのタイプを測定、先の「ハッ」とした質問と照らして、どのような背景でその質問が出たのかを参加者一同で考察しました。

さらに9つの各タイプがふだん信条としているものをキーワードとして紹介し、各タイプの質問傾向を解き明かすとともに、具体的なケーススタディを出して、各タイプがどのような質問をするか、グループ・ディスカッションをしながらその質問内容を書き出していく、というワークを最後に行いました。

コーチングのトレーニング・プログラムにもコミュニケーションのタイプ分けがありますし、また質問力を養うカリキュラムもありますが、このエニアグラムを用いたアプローチは参加者にとって新鮮だったようで、「角度の異なる質問が体系的に分類され、わかりやすかった」「エニアグラムを深く学んでみたい」といった感想が上がりました。

セミナー後は恒例の忘年会。美味しい料理やお酒を楽しみつつ和気あいあいの会話で盛り上がり、盛会のうちに2010年の活動のしめくくりとなりました。