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「ICFコア・コンピタンシーを理解する」

2010年6月20日(日)、さいたま市大宮区において、埼玉チャプター6月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、埼玉チャプター会長であり、コーチ・トゥエンティワンCTPクラスコーチでもある砂川邦夫氏を講師に、『ICFコア・コンピタンシーを理解する』をテーマに進行しました。

コーチング発祥の国である米国を本拠としてコーチング普及のために世界的な活動を展開している組織、国際コーチ連盟(ICF)では、コーチとしての資質を向上させるため、あるいはコーチとしてのトレーニングのレベルを測定するために、『コーチのコア・コンピタンシー』を制定しています。

コーチングとはコミュニケーション技術の一つの手法として理解されてはいますが、しかし単なるスキルではありません。コーチとしての一定の資質が備わってこそ、そのスキルが活きるわけで、むしろこのコア・コンピタンシーを理解し、これに沿った研鑽を努めることが肝要である、と理解されています。

photo-02今回は数あるコンピタンシーの中から、「コーチの倫理規定とプロとしての基準を満たしている」「コーチングに対する同意を取り交わしている」「クライアントと親密な信頼関係を築いている」を取り上げました。

それぞれのテーマに沿ったアセスメントを各人で行った中で、「コーチング、カウンセリング、セラピー、その他サポートを専門とする職業との区別を明確に伝えることができる」という設問がありました。

これまで分かっているようで実はよく分からない「コーチング」「カウンセリング」「セラピー」の違いについて、各人が徹底的に意見を出し合い、理解を深めることができました。

また「クライアントと親密な信頼関係を築く」ために、あらかじめ想定ケーススタディが用意され、どのようなアプローチでコーチングに臨むのか、クライアントとの信頼関係を醸成させることに重きを置いた戦略プランを各人で練り、披露しあいました。

個々人のパーソナリティが伴った戦略プランが展開され、参加者一同、とても気づきの多いセミナーとなりました。

コーチのコア・コンピタンシーは、テーマとしては堅い内容になりがちですが、コーチングを研鑽していく中で避けては通れないカリキュラムであり、今後とも埼玉チャプターでは積極的に取り組んでいきたいと考えています。