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「コーチとしての素敵な未来の物語~ワールド・カフェ&グループコーチング~」

2009年12月5日(日)、さいたま市大宮区において、埼玉チャプター12月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、神奈川チャプター・ビジネスコーチング部会長で、コーチ21(現 コーチ・エイ)のCTPクラスコーチでもある上西正之氏を講師に「ワールド・カフェ」で発散・創発、「グループ・コーチング」で収束・行動計画のワークを通じ、別の観点からコーチングにアプローチしました。

「ワールド・カフェ」とは聞き慣れない言葉ですが、今から約15年前に開発されたコミュニケーションの手法で「人々がオープンな形で自由に会話を楽しみ、ネットワークを構築する」というものです。知識や知恵はいわゆる「会議室」のような堅苦しい環境ではなく、オープンカフェのようなリラックスした空間でこそ生まれる、との考えが「オープン・カフェ」が開発された背景になっています。

「オープン・カフェ」のグランドルールには、「参加者の思いや考えはすべて正解である」「必ずしも結論を出さなくても良い」「発言はマスコットを手にしてから始める」などがあり、これは「ブレーン・ストーミング」のルールとも通じるものがあります。

photo-024~5人で1グループを構成し、1つのテーマについて自由に発言し、発言者の発言内容を聞いた各参加者が、模造紙等に印象に残ったキーワードを書き記したり、イメージを絵に描いたりします。単に言葉を発するだけでなく、その言葉を可視化・イメージ化や参加者の発言に相乗りすることによって、テーマに対する過去の未来のBeingが浮き彫りになる、といったような成果が得られます。

そして参加者は「トラベラー」と称し、一定時間が経過するといったん所属グループ内での話し合いを終了し、別のグループへと渡り歩きます。こうすることによって、さらに新たな視点が生まれてビジョンの明確化が促進されやすくなります。

今回のワークは、ワールド・カフェで「コーチになったきっかけ」「これからどんなコーチになっていくのか」という、過去と未来に焦点を当てたテーマで話し合いを行い、グループ・コーチングで「そのために本当にやりたいこと」というアクションプランを明確にしました。参加者からは「他のトラベラーの思いや考えに乗っかって、新たな自分のテーマを描くことができた」「口にした言葉を言いきりで終わるのではなく、文字にしたり絵にしたりすることで、より課題点が鮮明になった」という感想が聞かれました。