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「成果を上げるコーチングを身につける」

photo-012009年7月5日(日)、さいたま市大宮区において、埼玉チャプター7月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、国際コーチ連盟 認定プロフェッショナル・コーチ、(財)生涯学習開発財団 認定マスター・コーチであり、日本コーチ協会理事でもある片山正人氏を講師に迎え「成果を上げるコーチングを身につける」をテーマに、ほぼ1日にわたってのワークとなりました。

photo-02まずはアイスブレーク代わりに10分間でできるだけ多くの参加者と1対1で自己紹介を交わし、今日1日一緒に学ぶ仲間を確認しました。</p><p>続いては国際コーチ連盟(ICF)が定めているコーチの『コア・コンピタンシー』について片山氏より解説を受けました。片山氏は「コーチングも日々進化しており、したがってスキルもどんどん新しくなっている。常に学習し続けなければ、コーチとして通用しない厳しい現実がある」とし、昨今、認定試験も難しくなっている様子が伝わってきました。それだけコーチングの本質が求められる時代になってきているとも言えます。

また片山氏は『フィードバック』についても『課題発見型のフィードバック』を提唱されておられます。たとえばコーチング・エクササイズを行った際、オブザーバーが行うフィードバックは、どちらかといえばコーチ役に気遣って『良いところを褒める』ことだけに終始しがちですが、これではコーチ役のコーチング・スキルが上がらないばかりか本人の成長を止めてしまうことにもなり、ともすれば逆効果。よりコーチとしてのレベルを上げて「成果を上げるコーチング」を実践することが出来るようにするためには、むしろ本人の苦手とするところやできていないところを指摘して、ウイークポイントを克服させることこそが、本来のフィードバックであるということです。今日のエクササイズではオブザーバ役にも『課題発見型フィードバック』の実践を課題として与えられました。

さらにコーチングの流れとして『コーチング・フロー10のステップ』についての解説もありました。従来からのコーチング・フローからさらに進化し、最近では10のステップに細分化されるとともに各ステップとも確実に抑えたコーチングが望ましい、とされています。

photo-04これらのレクチャーを受けて、いよいよコーチング・エクササイズを行いました。</p><p>通常、エクササイズは5~15分間で行いますが、今回は20~30分程度の比較的長めの時間をとったエクササイズ。それでも10のステップすべてを網羅するのはとっさの判断ではおぼつかなく、頭では理解していても実践ではなかなか難しいことを体感しました。このあたりは、やはり『オン・ゴーイング』。つまり「コーチングをし続ける」ことが、この理論をマスターする最大かつ最短の道であることを痛感しました。

セミナー終了後は、希望者のみ会場近くの居酒屋に場所を移して懇親会を開催。片山氏を囲んで酒杯を重ねつつ、情報交換や疑問解消の質疑応答が行われ、より学びが深くなる貴重な時間を過ごすことができました。