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【第5回】「価値」

2009年3月15日(日) JA共済・埼玉ビル 会議室

いよいよ最終回の今回は、自分の充実した人生をすばやく見つけるには欠かせない基盤の一つ、「価値」をテーマに取り上げました。

人は誰しも、物心がついた頃に体験した内容に基づいて、その人ならではの「価値」を備えています。「価値」の内容は人それぞれ。しかも自身の心の中ではごくごく当たり前の内容であるがゆえに無意識下にあるため、何も働きかけなければ、まったく認識することのないまま生きていくことになります。

photo-02しかし無意識下であろうと、人は自分の価値に基づいて考察し行動するため、価値をないがしろにした行動を取ろうとするとパフォーマンスは一気に落ち、しかも本人はまったく士気が上がりません。

今回のワークは、自分のゴールを簡単に見つけることができ、かつパフォーマンスが上がるよう、「自分の価値を探す」ことが中心に据えられました。

photo-03「価値」はその人の「本質」とも言え、「エネルギーがほとばしるさま」というよりも、「低く静かにその人の中に醸し出されている」もののようです。そして価値と思われる内容について「それは他の人も同様に持ち合わせている」と錯覚するため、だからこそなかなか自分で認識ができません。

まずは自分自身の「価値を探す旅」に出るため、生まれてから今に至るまでの人生に、どんなイベントがあって、自分はそこで何を感じたかを記述するワークを行いました。

さらにA4用紙で5枚にわたる「価値リスト」を手にし、そのリストの中から自分の価値と思われるものをチェックし、なおかつそれを4つに絞り込みました。

そして4人一組のグループとなり、4つに絞り込んだ価値リストと、なぜそれが自分の価値と思うのかを他の3人に説明します。3人は発表者の話す内容に傾聴し、話しぶりや動作をつぶさに観察しながら、それについてフィードバックを行います。フィードバックを通じて自分がまったく認識していない反応を自覚することにより、「価値」をあぶり出そうという試みです。

photo-04最後には、参加者の半数が起立して目を閉じ、残りの参加者が、目を閉じている人の最高の状態を想像しながら耳元で伝えることで、参加者の心の奥底に語りかけて「価値」を引きだす、というワークを行いました。

こうして、2008年7月から2か月おきに開催してきた一連のワークショップは、好評のうちに終えることができました。近藤コーチの「人は、最期を迎えるまでずっと成長し続けていくし成長したいと思っている。だからパーソナル・ファウンデーションを行う価値があるし、1回や2回で終わるものではなく、これからもずっと行い続けるワークです」という言葉で締めくくられました。