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「『ICF2008』帰朝報告」

2009年1月18日(日)、さいたま市大宮区において1月定例セミナーを開催しました。

今回は、国際コーチ連盟(ICF)プロフェッショナル認定コーチで、コーチ・トゥエンティワンのCTPクラスコーチでもある小澤則子氏を講師に、国際コーチ連盟(ICF)年次大会・ICF2008の帰朝報告を行いました。

コーチング先進国である米国では、コーチングを普及・促進させるための世界的な組織、国際コーチ連盟(Internal Coach Federation/以下、ICF)が組織化されており、全米のみならず世界各国にコーチングの啓蒙を行っています。

このICFが毎年定期的に開催している年次大会に、ここ数年、毎年参加されている小澤氏の体験談をもとに、昨今の米国でのコーチング・トレンドもひもときながらレクチャーを受けました。

年次大会は米国の西海岸・東海岸、そしてカナダの3か所を持ち回りで会場を設定しており、2008年はカナダ・モントリオールが選ばれ、現地時間の11月12日から15日までの日程で開催されました。参加国は過去最多の47か国。1400名以上のコーチが集ったとのこと(日本からは約60名が参加)で、今や世界中にコーチングの輪が広がりつつあることを改めて感じました。

photo-02最近のICFではDiversity(ダイバーシティ=多様性)をキーワードに啓蒙活動を行っており、年次大会もそれに呼応した内容になっているようです。特に昨今は、世界的に政治・経済情勢が過去の経験則でははかれない混沌とした状況になりつつあり、コーチとして「多様性」を持つことは必要不可欠な要素とされています。

基調講演では、各スピーカーから「世界が歴史的な転換期にある」ことや、「未来の繁栄に向けて、個々の人々が地球の構成員であることの重要性」が語られました。

今回、日本から参加したコーチの活躍も目立っており、他国のコーチからも注目を浴びていたそうです。特に米国から見ると『東の果て』に位置する日本から、大挙して60名ものコーチが参加するのは驚くべきことであるとか。

小澤氏は今回のICF2008への参加を通して、(1)世界が大きな転換期を迎えており、「安心」が次世代の発展を約束するキーワード、(2)コーチもクライアントも「地球の一員」として「地球と繋がっている」、(3)「幸せ」とは自分が良い状態にいること、そして状態は自分が選ぶことができる、ということを学び、感じ取ったとのことです。

今やコーチングをマスターするには、単に「スキル」を身につけるということではなく、コーチである前に一個の人間としての考え方・あり方・心の持ち方が肝要であることを、参加者一同思い直しました。