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後戻りさせない! コーチングのための仕掛学

さる2016年4月10日、さいたま市大宮区で4月定例セミナーを開催しました。今回は、参加者が約20名と盛況のなか、埼玉チャプターの理事であり、ユザックビジネスサポート代表の臼井優樹(うすいまさき)氏を講師に、昨年4月に続いて『仕掛学(しかけがく)』をテーマに進行しました。

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仕掛学は、大阪大学大学院准教授の松村真宏氏が研究されているテーマで、相手にやって欲しいことや謹んで欲しいことを直接的に依頼・指示・命令するのではなく、“仕掛け”を施すことで、自動的に、自然に目的の行動変容を促すことを提唱しています。

臼井氏からは、仕掛学に関するレクチャーを受けるとともに、仕掛学によってどのような仕掛けが世の中に実現しているのか、その実例をスライドや動画等で紹介されました。

これらの仕掛学の実例を題材に、そこに秘められた仕掛けの要素、あるいは共通点を、グループディスカッションしながら出していくとともに、身近なところでどんな仕掛けがあるのか、これもディスカッションしながら挙げていき、参加メンバー全員でシェアし合いました。

また、臼井氏は、ご自身のビジネスシーンで展開されているさまざまな仕掛けの紹介があり、単純な依頼や指示だけではモチベーションが低下してフェードアウトするところを、ますます相手をして実践せざるを得ない状況にし、相応の成果が出ている旨の案内がありました。

photo-03最後に臼井氏からは、コーチングのシーンでもツールとして使う「チェックリスト」を引き合いに、「どうすればクライアントにきちんとその内容を実践してもらえるか?」という観点からの提案を受けるとともに、それを考察するという期限なしの宿題が出て、幕を閉じました。