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「もっと話したい!」~「聴く」の土台をつくるためにコーチができること~

2013年5月19日(日)、さいたま市大宮区にて2013年5月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、(財)生涯学習開発財団認定コーチであり、日本教育推進財団認定メンタルコーチ、NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン認定メンタルコーチでもある埼玉チャプター理事の尾口あゆみ氏を講師に、「もっと話したい!」~「聴く」の土台をつくるためにコーチができること~と題して、「聴く」スキルを伸ばす目的で進行しました。

今回のセミナーは、最近では珍しく20名近くの参加者を集め、また遠くは鳥取県在住の方が駆けつけてくださるなど、「聴く」スキルに関心のある方が多いことを裏付けました。

改めて説明するまでもなく、コーチングで最も大切なスキルが「聴く」というものです。相手の話が正しく聴けていなければ、コーチングは成立しません。また「聴く」という行為はコミュニケーションの基盤になる行動であることから、ふだんの生活シーンでも「聴くこと」は重要なテーマとなります。しかし私たちは意外に聴けていませんし、どちらかというと自分の主張を徹底することはあっても、相手の話を聴くことはおろそかになりがちです。

photo-02セミナーでは「聴かれる側の体験や聴く側が相手に与える影響などを振り返りながら、次なる成長に向けたヒントを持ちかえる」という目的を念頭に置いた上で、「もっと話したい」と思ったときはどういうときだったかそのとき、相手はどのような振る舞いをしていたか、ということを過去の体験を踏まえながらシェアしました。

また、2人1組となって「自分が輝いているとき・自分が夢中になっているとき」の内容をアウトプットすると共に、相手をしてどのような聴き方が、話し手の言葉をつむいでいくのか、ということを体感しました。

さらに、尾口氏の指示で、お互いがにらみ合ったり、上から目線・下から目線で相手を見たり、腕組み・足組みをして相手に接したり……と、相手の話を聴く姿勢を意識したワークを行いましたが、あらかじめ示し合わせたとはいえ、少しネガティブな姿勢だけで、相手の気持ちや行動にストレスが生じることを体感しました。

また、ある参加者から「このようなセミナーに参加する者同士なら聴く体勢もきっちりできているが、職場や家庭など、コーチングも知らなければ人の話も満足に聴かない人には、どういう対処の仕方があるのか」という質問が寄せられ、複数の参加者からヒントとなりそうな意見や実際の体験談が披露され、全員でシェアしました。

今回も学びの多いセミナーとなりました。