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「ファシリテーター・研修講師・コーチのためのボイストレーニング」

2011年7月17日(日)、さいたま市大宮区において、2011年7月定例セミナーを開催しました。

今回のセミナーは、赤坂スピーチ・クリニック代表でコーチでもある赤津弘子氏を講師に、「ファシリテーター・研修講師・コーチのためのボイストレーニング」をテーマとしたワークを行いました。

赤津氏は元テレビ局のアナウンサーというキャリアをお持ちで、現在はアナウンサーや声優・俳優をめざす人たちへのボイストレーニングを主体に、さまざまなシーンで活躍する人たちのスピーチやプレゼンスを磨くためのサポートをプロデュースされています。

コーチングのセミナーでボイストレーニングというと、一見、分野が違うように思えますが、声を頼りにコーチング・セッションを進行していく中ではコーチの声質やトーンがアイスブレイクにもなりますし、良いセットアップにつながります。またコーチとしてセミナーやワークショップのファシリテーションを行う際にも、より良いプレゼンスを身につけることで参加者のモチベーション向上にも役立つわけで、深い関連性があるように思います。

さてワークでは、まずアナウンサーのトレーニングでも定番の、早口言葉や『宝生寺(ほうしょうじ)の入道』という呼吸調節のための長セリフを口にするところから開始。参加者は声を扱う職に就いているわけではなく、しかもトレーニング前なので誰も彼も滑舌が悪い状態。

photo-03その後、赤津氏が考案した目や顔の体操や歯の裏側に思いっきり舌を押しつけたり、腹式呼吸が自然に出るような態勢での声出しをするなど、数々のメニューを実行。滑舌のトレーニングでは母音を確実に出すための口の動かし方を繰り返し実践しました。

その上で、早口言葉や長セリフをもう一度声に出して読んでみると、トレーニング前よりも滑舌が良くなり、また長セリフを一息で言い切る人も続出。短時間のトレーニングでもこれだけの効果があることに驚きました。

ふだん何気なく出している声も、トレーニング次第で自分に最適の声にコントロールすることができ、しかも全体のプレゼンスが良くなって、相手への伝達力が向上するということで、コーチとしても重要なスキルを学ばせていただきました。