コーチングとは

 

気づきや自発的行動を促すコミュニケーション技術

コーチングとは、相手の気づきを引き出したり、相手の自発的な行動を促すためのコミュニケーション技術です。

自分の限界というものは、自分自身が設定している枠であり、それは生まれてからこれまで得てきた体験・経験・学習がベースになっています。しかし実は人は誰しも無限の可能性を秘めています。まったく新しい視点から、それまで想像もつかなかった新しい歩み方に気づくこともできるのです。

そしてその原動力は他から与えられるものではなく、実は自分自身の中に潜在的に存在しています。

コーチングにおけるコーチの役割は、相手(クライアント)の話を傾聴しその姿を観察したうえで、承認したり質問を投げかけたりフィードバックを返すことによって、クライアントの潜在的に持っているアイデアや解決策を引き出すことにあります。

そのためにコーチはクライアントとのパートナーシップを継続的に保ち、クライアントの最高のパフォーマンスを引き出すためにさまざまなアプローチを行います。

コーチングの歩み

さてこのコーチングは、米国で生まれたコミュニケーション・スキルです。

「コーチ」と聞くと、大半の人はスポーツのコーチをまず思い浮かべるのではないでしょうか。確かにスポーツの世界では選手のパフォーマンスを上げ、良いスコアを出すための指導者として「スポーツ・コーチ」が古くから存在しています。

しかし、パフォーマンスを上げて良いスコアを獲得するのはスポーツに限ったことではなく、ビジネス・シーンでも応用できるのではないか、という仮説のもと、米国で研究と実践が始まりました。これが現在の「コーチング」のルーツになっています。

世の中にはさまざまな人間が存在していますが、その中で、もともと人づかいがうまい、仕事のパフォーマンスが高い、あるいはこころざしやモチベーションが高い、といったような人がいます。生まれつきコーチとしての素質を備えているわけで、こういう人たちを「ネイティブ・コーチ」ともいいます。このようなネイティブ・コーチの考え方や行動を分析し、スキルとして体系化したのがコーチングの技術です。このスキルを会得すると、もともとコーチの素質が開眼していなかった人でも最短でコーチになれる、というわけです。

このようにコーチングとは、何もないところから「発明された」ものではなく、人がもともと生まれつき持っていたコーチとしての特性を「発見された」ところからスタートしています。

日本にコーチングが本格上陸したのは1997年ごろ。現在の(株)コーチ・エィ(旧社名(株)コーチ・トゥエンティワン)社が米国のコーチ・ユニヴァーシティが開発した「コーチ・トレーニング・プログラム(CTP)」の海外ライセンシーとして契約し紹介したのが、日本の企業やビジネスにおいてコーチングが認知されるきっかけとなりました。

コーチングを体系的に学びたい場合は

コーチングを体系的に学ぶカリキュラムやコーチを養成するプログラムを用意している代表的な機関は次のとおりです。

なお、日本コーチ協会 埼玉チャプターでは、上記のコーチ養成機関について個別に推薦することはありません。コーチングを本格的に学びたいときには、ぜひあなたご自身で各養成機関にお問い合わせのうえ、自分にあったプログラムをご選択ください。

国際的な認証を受けているプログラム

(株)コーチ・エィ

(株)コーチ・エィ(旧社名(株)コーチ・トゥエンティワン)が提供しているプログラム「coachAcademia™(コーチ・エィ アカデミア)」は、1997年にコーチングの世界的組織である「国際コーチ連盟(ICF)」が、日本で初めて認定したプログラム「コーチ・トレーニング・プログラム(CTP)」をベースに、変わりゆくビジネス環境に即したカリキュラムにするべく2015年に新しくリリースされました。

CTP時代を通じて、早くから国際的な認証を受けたプログラムを提供しているため、本格的なコーチ養成講座として定評があります。

講座は「ブリッジ」と呼ばれる電話会議システムを用いて行われます。受講生は契約期間内に進み具合に応じて自由にオンクラスを選択し、最大1年半で120単位を受講することになります。電話を使って学ぶ理由は、毎週のように開講されるクラスを集合研修で行うには無理があること、電話という音声媒体だけでクラスが展開されていくことにより、受講生の「聴く」能力を養うことができる、などがあげられます。

(株)コーチ・エィ<coachAcademia™(コーチ・エィ アカデミア)>
http://coachacademia.com/
CTIジャパン

CTIジャパンでは、コーチングの習熟度に応じて、「基礎コース」「応用コース」「上級コース」と3ランクのプログラムが用意されています。いずれも米国のコーチ養成機関であるCTI(Coach Training Institute)から正式にライセンスを受けているプログラムです。

またこのプログラムは、コーチングの世界的組織である「国際コーチ連盟(ICF)」の認定も受けています。

少人数で円を囲む、参加型・体験型ワークショップを通じてコーチングを学んでいく、という特長があります。

CTIジャパン
http://www.thecoaches.co.jp/

ビジネスに即したコーチング・プログラム

(株)PHP研究所

松下電器産業(株)(現・パナソニック(株))の創業者・松下幸之助氏が設立した(株)PHP研究所であるだけに、会社組織の中で上司・部下の関係を円満にすることに重点を置いたプログラムであり、ビジネスで使えるスキルを学ぶのに最適です。

忙しいビジネスマンに即してプログラムのバリエーションも豊富。参加型ワークショップの他に、通信講座やeラーニング、ビデオソフトの頒布など、その時の環境に合った学び方が選択できるようになっています。

(株)PHP研究所
http://www.php.co.jp/

自分につけるコーチを探したい場合は

コーチングのスキルを身につけるために必要なことは「コーチングを学ぶこと」だけではなく、自らも「コーチをつけること」だとされています。

自分自身がプロコーチのコーチングを受けることで、行動を変え、成果を出す経験が、何よりも変えがたいスキルアップの要素となります。

国内には数多くのコーチが活躍しており、基本的にセッションは音声で行うことが多いため、遠隔地に在住であっても契約は可能です。ただあまりにもコーチの数が多いため、自身と相性の合うコーチを探し出すのもひと苦労です。

インターネット上ではそんなニーズに応えるべく、コーチ検索サイトがいくつか開設されていますが、ここでは代表的なサイトをご紹介します。

NPO法人 日本コーチ協会
https://www.coach.or.jp/
Coaching BANK(コーチングバンク)™
http://www.coachingbank.com/